2013年5月2日木曜日

木製ブラインド ドヤ顔仕様



















窓枠の周りが全て砂岩のブロックで覆われた窓。
取付面が平坦でないため、窓枠に木製ブラインドを付けることになりました。
ここからが問題。
チリ(でっぱり)が均一でない為、差し金を当てて上から下まで測ると、
最も高い位置で17㎜。
でも、昇降時にスラットが均一に揃う(前後の方向に)こともないですし、
ウエイトバーは窓側にいこうとします。
スペーサーをかましてふかす(前に出す)にしても、
実際に商品を取り付けて様子を見ながらでないといけません。
アルミブラインドならそれでも良いのですが、
木製ブラインドの場合はバランス(カーテンボックスのようなもの)があり、
それは事前に発注しないと値段が一気に上がります。
本体を何ミリ前に出すかは事前に決めないと、
バランスの奥行きを確定することができません。

悩むこと1週間。

家でビールを飲んでいたら突如思いつきました。
業界ではこの現象を「カーテンの神様が降りてきた」と言います(笑)

私が以前からやっている木製ブラインドのバランスの高さを調整する方法、
(詳しくは割愛します)
この方法を奥行に応用できないか?

納品したのがコチラです。














デコボコした壁面に隙間なくバッチリ収まりました。
仕組みはコチラ。















バランスに付いているアタッチメント金具を外し、
L金具でブラケットにボルトナットで固定します。
分かってしまえば単純なのですが、
こうした手法は得てして思いつくまでが大変なんです。
このL金具は僕が常用しているもので、
平塚の某ホームセンターにしか売っていません。
厚みが適度に薄く穴がたくさん開いているので、
高さや奥行の微調整が出来るのです。

スペーサーは当初2枚(18㎜)で行けるかどうか?と思っていましたが、
実際には1枚(10㎜)でOKでしたので、
この方法でなければここまでドンピシャにはできませんでした。
無事に工事が終わった時は思わずドヤ顔です(笑)。
注文時にご主人から、
「うちの奥さんはサイトーさんに全幅の信頼を寄せているんですよ」とおっしゃって頂いたので、
何とかご期待に添いたいと思っていました。
忘れられない現場がまた一つ。






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