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2018年5月6日日曜日

釣り人になる日















強風が続いたGW休暇の最終日、
まともに釣りが出来なかったストレスを発散しに、
いつもはやらない夕マヅメを狙って地元の海へ。
2時間ほど前に次男が友人と釣りに行くと出掛けたので、
どの位上手になったのか、ちょっと様子を見たかったというのもあった。

次男がまだ中学生の頃、
友人たちとのイロイロで学校へ行けない時期があった。
無理に行かせないようにと見守りつつも、
親として何をしてあげられるだろうと悩んだ時期でもあった。
なるべく早く帰ってとりとめのない話をしたり、
お金も無いのに二人でカウンターで寿司を食べてみたり。
でもそういうことではなくて、
人と接することの素晴らしさを忘れないことが出来ないかなと考えて、
僕は彼に釣り竿を買ってあげることにした。
『M屋さんにシーバスロッド買いに行こうか?』
『竿?』
『そうそう、昼間時間を持て余したら釣りに行けばいいよ』
『でも、M屋さんで買うの?』
彼はちょっと意外そうな顔をして僕に聞いた。

M屋さんは海の近くの小さな個人店だ。
竿を買うなら大きなチェーン店の方が安いし、
ネットで最安値を確認して買うことだって出来る。
なぜM屋さんで買うのか、彼はそれが気になったみたいだった。
『M屋さんにはね、店のおっちゃんを中心にした
釣り人たちのコミュニティがあるんだ。
何が釣れているとか、仕掛けやルアーは何がいいとかね。
それはただ商品をレジに持って行くだけのチェーン店には無いものなんだよ。
だから分からないことは素直に聞いてみるといい。
多分皆、しゃべりだしたら終わらないくらい丁寧に教えてくれるから』
私は竿をカウンターに持って行き、
『息子なんです。ご面倒掛けますが、色々教えてあげてください』
と頭を下げた。
それから2週間ほどして、
次男は私のあげた竿とは全く関係なく、
友達の励ましのお陰で学校へ戻ることが出来た。
玄関を出る彼の顔を見て、僕はちょっと泣きそうになった。

その後も彼は釣りを続けている。
地元のおじさんに、西湘バイパスの道路灯が点く時間になるとアジが釣れる話や、
地元で有名な釣り師さんから自作のルアーをもらったことや
M屋さんでプロアングラーの村越正海さんに会ったと、
興奮気味に電話を掛けてきたこともあった。
彼はM屋さんで、人と関わる素晴らしさを体験してくれていた。
西湘バイパスの道路灯が点く。
息子が狙っているアジが釣れる時間の始まりであり、
私の釣りの時間とGWのお休みが終わりの合図だ。
『アジ、これからだろ?夕飯の支度もあるから先に帰るね』
『じゃあね~』
もうイッパシの釣り人になった息子の姿を思い返しつつ、
もう子育ても終わりかなと、
僕はちょっと灌漑にふけりながら夜の砂浜を歩いた。

2018年4月4日水曜日

S様、積み込み完了しました















厚木市でカーテンショップをされているS様、
積み込み完了しました。
明日は3時起きで半年ぶりに西伊豆へ行くようです。
中潮で朝6:46分が満潮、これだけで燃えます。
お昼時が干潮で、
夜8:22分が満潮。
最高です。
朝は戸田でメタルジグでの真鯛釣りに挑戦します。
やっている人いませんが、とりあえず作戦は考えました。
陽が高くなったら、心がくじける前に路線変更しましょう。
カサゴでもやりながらのんびりと。
釣れなくなるとカサゴ釣りする人に、カサゴは釣れません。
そういうものです。
釣果は期待せずに、適当にゴロタ場を見つけながらやってみましょう。
おそらくこの時間あたりから、取引先からの電話が10件位かかってきます。
いつものことです。冷静に対処しましょう。
そのまま移動して田子まで下がったら夕マヅメです。
美しい夕焼けが待っています。
真鯛に再チャレンジして太陽が沈んだら、
久々にアオリイカをやりましょう。
以前は本職と思っていたこの釣りも、
長いブランクで錆びついていることでしょう。
きっと甘くない結果となるとは思いますが、
久々のエギングを楽しめるだけで良しとしましょう。
満潮となり本気モードに突入したころ、
奥さんから「今どこ?」とラインが来ても、
「もう沼津。渋滞にはまってる」と嘘を言ってはいけません。
素直に謝って帰りましょう。
お疲れ様でした。
ん?どれも釣れてないな(笑)







2018年3月28日水曜日

結果を出す男

なんだかんだで、気づけば法事以外に休みの無かった3月、
それでも5時に起きて行ってしまうんですね。海に(笑)。
仕事前の2時間だけの朝マヅメ勝負。
色々な条件が揃わないとダメなので、月に2、3回だけですが。
朝日を見ながら釣りをするのが好きなので、
12時帰りが常態化していると、そもそも睡眠時間的に難しかったり。
大潮だと嫌だったり。
長潮でも嫌だったり。
そんなこんなで条件が揃ったピンポイントで結果を出す男!

潮目の通った良い場所にいた先行者が移動したところで、
誰かが叩いたあとはキツイかなと思いつつ移動。
下げが効いて浅めの水深、
濁りがなく波の低い海を考慮して
ブレード付きのルアーで水面下1m位をリトリーブ。
そしてフワッ、フワッとゆっくりで小さいダートからのストップ。
キラキラっと見せてから、フワッ、フワッ、ピタッ。
キラキラっと見せてから、フワッ、フワッ、ピタッ。
キラキラっと見せてから、フワッ、フワッ、ピタッ。ゴン!
前回のヒラメは長男が友達と食べてしまい、
次男がマジ切れ(笑)していたので、今回は全て次男向けのお刺身に。
アラで出汁もとってお茶漬けもありの贅沢仕様になりました。
ちなみに私は釣った魚は食べません。
情みたいのが湧いてしまい、どうも苦手で(笑)。

2018年3月23日金曜日

33回忌

昨日は父の33回忌でした。
月並みな言葉ですが、早いものです。
父が癌であり余命が半年であること。
亡くなる前に最後の力を振り絞って紙に何かを書いてくれたこと。
最初に書いた私の名前だけが辛うじて分かる文字で、
その後は判別不能であったこと。
その後の言葉は自分で決めようと思ったこと。
部活の帰りの真っ暗な田んぼ道で、
チームメイトと別れた途端に泣いていたこと。
あれから32年も経つのです。
息子に『33回忌ってどんな意味があるんだろうね?』と言ったら
スマホで調べてくれました。
『全ての罪が許されて、極楽浄土に行けるんだって』
その時なぜか、私は父ではなく自分のことを考えていました。
夜、寝室に行こうとした時に階下で母親がトイレに行くのが見えました。
私は母が出るのを待って、階上から声を掛けました。
『おばあちゃん、32年間お疲れ様でした』
母は嬉しそうな顔をしながら
『何もしてあげられなかったけどね』と言いました。
同じ階にいたら、きっと言えなかった言葉。
母に迷惑をかけた罪滅ぼしに、少しはなったのだろうか。

2018年3月16日金曜日

成長の証

私がこの業界に入る前に勤めていた会社の同僚M君から依頼があり、
ロールスクリーンを付けてきました。
当時の部署は若い人が多く、
皆、個性と才能に溢れ、そして仲が良かった。
ある年の、梅雨がそろそろ開けそうだという時、
Mが「湯河原の海開きで、いかだレースやるんすよ」と
何気に言った一言がそもそもの始まりでした。
なぜそうなるのか今でも良く分からないが、
「出るか!」となり、
休日はMの家に集まって、特に設計図もないままに勘で作り始めました。

それは角材を買いに私と同僚のKで、ホームセンターに行った時のこと。
長い材料なのでMのお父さんの軽バンを借り、
後から角材を入れて私は先に運転席へ。
ですがKがなかなか助手席に戻って来ません。
「どうしたの?」
「サイトーさん、なんかギリギリ入んないっす」
こういう時に慎重さに欠けるのが私の悪いところで、
「強く閉めれば入るんじゃない?」ドンとドアを押したその瞬間、
前の方でガシャン!という大きな音がした。
「今、何か音したよね?」
「サイトーさん!大変です!フロントガラスが粉々に割れてます!」
そこにはフロントガラスを突き破った角材が…。
「ど、どうしましょう?」
「Kよ落ち着け、ワシントンは桜の木を切った時…」
「サイトーさん、冗談言ってる場合じゃないです!」
真面目に言ったつもりだったんだけど…。

そんなこんなでやっと出来上がったイカダでしたが、
当日の会場にはフルカーボンで出来たプロの力作が集まっており、
完全に場違いな状態に。
私たちのイカダは見事最初の波で大破して終わりました。
あれから20年。
私たちも当時の上司よりもずっと上の年齢になり、
お互い変わんないなあと言いつつも、
きっと変わっているのだと思います。
今回も天井の軽天下地の方向を確認して、
ロールスクリーンの巻直径と窓枠の擦り具合を確認して、
持ち出し金具も事前に用意しての取付け。
あの当時のアバウトな私ではないのです。
仕事に関しては、ですが。

2018年3月5日月曜日

welcomeのカーテン

4年前に当店でカーテンをご購入頂いたA様。
お引越しをされるとお聞きしてビックリしました。
お引越し先は今よりも息子様やお嬢様と近い場所。
お孫さんの面倒も見やすくなり、
今よりもっと気軽に行き来ができるようになるそうです。
前回、ご家族の絆の深さをお聞きしていたので、
このA様らしいお引越しだなと思っていました。
買われたのはモデルハウス。
既に家具も入っていて、インテリアのイメージは決まっています。
問題はそれがA様のお好きなクラシックとは違うこと。
そこで、今のイメージからA様のお好きなイメージに少し振った生地と、
今のイメージに合う生地の2つを候補としてお勧めしました。
どちらも気に入って頂けたのですが、
「サイトーさんはどちらが合うと思います?」
聞かれました。
普段なら、最後の選択についてあまり言わないようにしているのですが、
思い切って答えてみました。
「皆さんがより近くなるためのお引越しですので、
お子さんたちが良い意味で自分の家と錯覚するような、
そんなリビングになったら良いなと思います。
そしたらきっと距離的な問題ではなく、
皆さんが気軽に来てくつろげるお部屋になるような気がするんです」
そしてA様もそれに賛同してくださいました。
次にお会いした時、A様が「サイトーさんがウエルカムのカーテンがあるって
言ってくださったから、あの生地に決めたのよ」と笑顔で言ってくださいました。
思わずジンときてしまいました。
これだけ毎日カーテンやインテリアと関わっていると、
自分がそれを好きなのかどうか、正直なところ分かりません。
でも間違いなく言えるのは、この仕事は好きです。

2018年3月1日木曜日

本命


ドヤッ!
42cmのなかなかのサイズのヒラメ。
いつもは河口付近でやるのですが、
離れた場所に潮目と海鵜を発見し、その場所へ。
潮目にはプランクトンが集まり、
それを食べに小魚が寄り、
その小魚を食べに海鵜が来ます。
そしてフィッシュイーターのヒラメも
その下にいる可能性が高いのです。
沖では青物らしき魚がライズしていてかなり活性が高そう。
「これは上まできそうだな」と。
ヒラメは通常は海底にいますが、
小魚を見つけると一反もめんのように体を反らせ、
5m位までは一気に跳ね上がります。
海水温が低くてやる気のない時はダメなんですが。
そんなこんなで予測を立てて、海面から1m位下を
時折チョンチョンとアクションを入れてフォールさせたら、
ゴン!と。
今回はお正月の二の舞にならないよう慎重にビニール袋へ。
休みなく頑張った2月、
午前の予定がポツンと空いた日の夜明け時の1時間。
釣り神様のご褒美でしょう。
そして、結局いつもの通りに出勤してしまうのが悲しい性です(笑)

2018年2月14日水曜日

短い言葉の中に




















当店は一部のカーテンを福井県で縫製しています。
先日の大雪の影響で納品が遅れておりましたが、
I様のカーテンが入荷しました。
今回はI様の他にもご迷惑をお掛けしたお客様がいらっしゃったのですが、
皆さま「大丈夫ですよ」「斉藤さんが謝ることじゃないよ」と
言ってくださって、本当にありがたく思います。
こうして優しくお声掛けくださるお客様が、
本当に『全然問題ない』とは思っていません。
みなさん、本当は納期通りに来て欲しいのです。
もしかしたら「何とかならないか」と言いたいのを
我慢して下さっているのかもしれません。
だから、そういうことも想像して「大丈夫ですよ」という声を
聞かないといけません。
それが私が分かっているかどうか、
お客様には伝わっているとも思うのです。
『申し訳ございません』
『大丈夫ですよ』
短い言葉のやりとりですが、伝わる物はたくさんあります。





2018年1月26日金曜日

そのスライダーをスタンドへ

10時間の工事が終わり、
自宅でビール(正確には発泡酒)を飲みながら食事をしていると、
次男が泊まりに来ている友人とリビングに来た。
「コイツも野球部なんだよ」
「あ~、そうなんだ。夏の試合も出てたの?」
「いや~それが…」
ずっと4番を打っていたそうだが、
色々あって最後の大会はスタメン落ちしてしまったらしい。
彼のチームの4番は今年プロ入りしたH君だったから、
その実力は相当なものだろう。
実際、あの甲子園を沸かせた広島のK高校との練習試合でも
4番として5打数3安打だったそうだ。
「卒業後はどうするの?」
「大学で野球やります。××大学で」
「それはスゴイ。大学って全国から有名な選手が集まるけど、
意外と強豪校の選手は伸び悩むから十分チャンスあるよ」
「そうですかね」
「絶対ある。目にもの見せてやろう」
「そうっすね」

大学でスポーツを出来る人は選ばれた人たちだ。
実力はもちろんのこと、
高校時代に嫌になるほど練習をして、
毎日毎日やめてやると思いながら歯を食いしばり、
友人たちの楽しかった休日の話や話題のテレビの話にはついていけず、
卒業が近くなると「俺の高校生活は部活しかなかったな」と後悔し、
それでも尚、あと4年間それを続けるんだという強い意志を持つ者だけが、
大学でスポーツをする権利を有せる。
それは自分を信じる力だと思う。
だからもし、その選択が既に決まったことなのだとしたら、
そんな勇者に他人ができるのは、応援することだけだ。
その意思が間違えではないと(本当はその選択が人生を変えるほどの失敗になるリスクがあることを知ってはいても)、言ってあげることだと思う。
「東都ならきっとスカウトも来る。それは君じゃなく、他の選手かもしれない。
例えばそういうピッチャーがいてさ、その決め球のスライダーをスパーン!と
オリックスの吉田みたいな打球でスタンドに運んでさ、」
「おれ、吉田大好きです」
「最高だよな~。で、そしたらさ、ネット裏のスカウトが…」
「誰だあれ、みたいな?」
「そうそう」
彼の4年間の原動力が、苦い思い出ではなく、
夢に向かうものであるように切に願う。


2018年1月13日土曜日

追憶の5円玉

例えば遠い場所で何気なく寄ったコンビニの店員さんとか、
電車で向かいに座ったビジネスマンとか、
車で信号待ちをしている時に前を横断する学生さんとか、
そういう人たちとほんの一瞬、同じ空気の中にいた時に、
「あ~、この人とはもう一生会わないんだろうなあ」という
当たり前のことを思うことがあります。

中学を卒業する時に、
青春18切符を使って一人旅をしたのですが、
そんなことを先日母親と話していて、
「俺が帰って来た時に、一番の旅の思い出って何話してた?」と聞いたら、
大阪で鈍行に乗っている時に、向かいのおじさんに話しかけられたことだと。
そこまで聞いてもなかなか思い出せずにいたのですが、
続きを聞いた瞬間、その光景を鮮明に思い出しました。
「ニイチャン、一人で旅行してるのか?それはスゴイな。
これもなにかのご縁や。これ、旅のお守りにとっとき」
おじさんはそう言って、僕に5円玉をくれたのです。
そして中学生の自分が、初めての一人旅を孤独を感じずに楽しめたのは、
あのおじさんが旅の楽しさを教えてくれたからかもしれないと、
その時初めて気づきました。

今日、アートケイさんから今年第一段のU様のカーテンが届きました。
こうしてご縁を頂いたことに感謝して、
あのおじさんの5円玉のように、心の奥底に何かを残せるように、
きっちりお届けしたいと思います。


2017年9月17日日曜日

おめでとう!厚木東高校



いや~スゴイ。優勝しましたね。
本当におめでとうございます。
厚木東高校はもともと強豪校として有名ですが、
それでも選手を集めている私立高校とでは
チーム作りのスタートが違います。
実際、個人のスキルはアレセイアの方が上だったと思います。
高さ争いの面でもかなり厳しい状況でした。
勝敗に偶然の要素が少ないバスケットというスポーツで、
この差を埋めるのは大変なことで、
選手の皆さんが本当に頑張ってきたことが分かります。
どんな練習をしてきたか、どれだけ厳しい練習をしてきたか、
試合を見て想像できるチームは実は全国レベルでも少ないのですが、
厚木東はまさにそういうチームでした。
私は厚木東高校のバスケットが好きで時々YouTubeで見ていたので、
今回の優勝は感慨深いものがあります。
年末のウインターカップ、応援に行かないと!

2017年6月2日金曜日

息子のバイクで走り出す

高校生時から30歳近くまで、ずっとバイクに乗っていた。
バイク乗りは車に乗ってはいけないものだと思っていたので、
社会人として色々と困ったことが発生し、色々と考えて降りた。
いや、考えたのは当時の上司で、
強制的にバイク屋に連れて行かれて、売った。
(今は感謝してます)

数年後にスクーターに乗る機会があり、
「まあ原チャリだし」と思っていたが、その予測は甘かった。
走り始めるとあまりの楽しさにちょっと気分が悪くなってしまい、
途中の公園で横になった。
あれ以来、バイクというものには跨るのも止めた。

当時からずっと思っていたことがある。
そんな僕に子供が出来て、もしバイクに乗りたいと言ったら、
自分はなんて言うのだろうと。
反対するのだろうか?
それとも親らしく、ちょっとした小言も混ぜながら渋々OKするのだろうか?
答えは、そのどちらでもなかった。

僕は……………息子以上に盛り上がった(あ~~)

友人のバイクショップに一緒に行き車種を相談し、
どんな風に仕上げるのか息子と夜な夜な話した。
息子に好きなイメージを聞いて、
少ない予算でいかにカッコよく仕上げるかを企むのは楽しかった。
「そうくるか!」って感じに仕上げたかったし、
「そこ変えるか!」ってトコロにこだわりたかった。
僕のじゃないので、あくまでも息子のイメージでだけど。

そんなこんなで納車から数か月。
納車の時に100m位乗ったきりだった息子のバイクに乗って、
2時間ほど出かけた。
何となくそんな気になったので。
走りながら「あ~、バイクってこんな感じだった」と思った。
右手を捻った時に感じるピストンが動く感じとか、
左足をあげた時に感じするギヤが入る感じとか。
それら全てが適度な精神的距離で感じられて、
そんな風に自分が感じられたことも、なんだかとても良かった。

今度はもう少し遠出してみようかな。
原チャリだけど。

2017年5月14日日曜日

不肖サイトー、頑張りました



現在発売中のインテリア雑誌「BonChic」に
当店の縫製をお願いしているアートケイさんが縫製し、
私が取付工事をさせて頂いているダルクデコ様の現場が紹介されました。
担当デザイナーはREIKOさん。
今、カーテン業界で一番注目されている方です。
高難度な工事になりますので、
現調にも同行し、どのような方法で施工するかまで打ち合わせをします。
こう書くと当たり前のようですが、
一般的には「作って」「付けて」と丸投げの方が多いので、
こうして徹底的に現場に向き合う方はとても珍しいのです。
自分に出来ることは準備すること、とは分かっていつつ、
いつも前日は緊張します。
でもなぜかすぐに眠ってしまうのですが。
妻に言わせると「おやすみ3秒」。
ベッドに入った後の記憶って、いつも無いんですよね。
たまには物思いにふけったりしたいのですが(笑)

2017年5月8日月曜日

ミュージックリスト ~最終回~

だいぶ間があいてしまいましたが、
ミュージックリストの最後は、
そこから外れた私の大好きなミュージシャンのお話し。

今でも、これからも、「一番好き」と言えるバンド、KEMURI。
店をオープンする時、ひたすら聞いていたのが一番の思い出です。
再結成後に行われたAIR JAM。
ライブに魅力を感じない僕でも、KEMURIだけは行きたい!




時系列が前後しますが、
解散後にスカパラが伊藤ふみおを迎えて出した「Pride of Lions」も最高でした。




僕が見ていた時は再生回数が2万位だったのに、すごいことになってる(笑)。
とても「男臭い」スカパラというバンドは、
迎えるゲストやヴォーカルに「敢えてこの曲」みたいなことします。
甲本ヒロトにラブソング歌わせたりとか。
そして、この曲の歌詞にも伊藤ふみおへのエールがいっぱい詰まっていて、
やっぱりこのオジサンたちは最高だなと思うわけです。

それからハイスタ。
再結成おめでとう!
そしてKEMURIの再結成に尽力してくれてありがとう!


KEMURIとハイスタが好きって言うと、
音楽好きからは「あ~、はいはいメロコアね」みたいな反応をされます。
「音楽として浅い」とか「ノリが良いだけ」とか「演奏がヘタとか」…。
まあ確かにそうなんでしょうけど、
僕が彼らを好きなのは、彼らが自分たちのためじゃなく、
聞いてくれる人の為に歌っているのが伝わってくるから。
そしてプロとアマの違いもきっとそこなんだろうなと思います。
技術の高さとかお金をもらうもらわないとかではなく、
「誰のためにそれをするのか」。
そしてもし、僕が好きなミュージシャンから何かの力をもらっているのであれば、
きっとそこなんだろうなと思います。

2017年4月28日金曜日

ミュージックリストその5 マッドチェスター

そろそろこのシリーズも終わりが近づいてきました、
最初の回を読んでいない方は、
何で音楽の話をしているのか不思議に思われるかもしれませんね。
今回はマンチェスター、と言うよりマッドチェスター。
まずは私の大好きなInspiral Carpets。
あ~、もうバンド名からしてカッコいい。
意味は分かりませんが(笑)
名曲、Caravan




カラオケが大の苦手で、その場にいるだけでも落ち着かないので、
カラオケになったら嘘の理由を言って逃げるように帰る私ですが、
車でこの曲を聴いているときは必ず叫びます。
Caravan!

再結成後のアルバムも最高です。
spitfire
すんっごいカッコいい曲なのに、
「カラオケの上手な人」みたいな歌い方、なんとかならないのだろうか(笑)




そしてみんな大好きThe Stone Roses。
曲の感じが分かるPVがないのでコチラで。



やんちゃ坊主、問題児という印象なのですが、
私は彼らの曲の美しい言葉の流れが好きです。
それぞれの言葉が持つ音とメロディがリンクする感じというか、
その言葉が持っているメロディを繋げている感じというか。
だから歌詞カードを見ていると、私でも自然と歌えてしまう。
YouTubeにいくつかライブ映像が出てくるんですが、
どれも皆、歌っているんです。
それは多分、偶然ではないと思う。
車で聞くたびに思わず私も口ずさんでしまいます。
もちろん歌うのはサビだけで、あとはハミングですけど(笑)

さて、次回は最終回。
ちょっと寂しい気分。

2017年4月26日水曜日

ミュージックリストその4 スミスからマンチェスターへ

さわらぬスミスに…ではないけれど、
熱狂的なファンがいるので本当は触れたくないようなバンド、The Smiths。
僕はサードアルバムから聞いたのですが、衝撃でしたね。
すっごくカッコいいのは体で感じるのだけれど、
聞いたことのない音楽を前にして自分がどう反応して良いか分からない感じ。
あの種類の衝撃は今後もないでしょう。
YouTubeで探したらモリッシーのライブ映像があったのですが、
なんですかこのカッコいいおじさんは!


ダウンロードで音楽を聴く(否、聞く)今の時代、
僕が最ももったいないと感じるのは、そこには歌詞カードがないこと。
CDにはありましたよね。和訳もついて。
僕はもっぱらレンタルでしたので、だいたい折れ目が切れてましたけど(笑)
CDを入れ、床に座ってヘッドフォンを掛け、その詩の世界に沈殿する。
そんな時間を今の若者にも経験してほしいと思います(オヤジ談)。
例えばスミスのI know it's over

「君がとても面白い人なら
 なぜ君は今夜一人ぼっちなんだい?」
「君がそんなに賢い人なら
なぜ君は今夜 一人ぼっちなんだい?」
「君がとても愉快な人なら
なぜ君は今夜 一人ぼっちなんだい?」
「君がとても素敵な人なら
なぜ君は今夜 一人で眠りにつくのだろう?」
「今夜もいつもと同じだからだろう?」
「ほかの人はみな互いに抱き合ってるのに…
だから君は君の魅力と才能と一緒に
今夜も一人でいるんだよ」

もう途中で「やめてくれ~」と叫びたくなります。
上の例のどれにも当てはまらないのに(笑)。
予定より長くなってしまったので、
マンチェスターは次回に。


2017年4月24日月曜日

ミュージックリストその3 aztec camera、haircut100

昨日家で夕食を食べながらぼんやりテレビを見ていたら、
音楽番組に小沢健二が出てきて、食い入るように見てしまいました。
彼が「ある光」の中で、「この線路を降りたら…」と歌った時に
ファンが感じた不安が渡米という形で現実になって、
帰国して出した新曲に「間違い」というフレーズが曲に入っていることの
彼らしい言葉の選び方や(スチャダラパーのBOSEが突っ込んでましたが)、
それでも「カルピスの味」(純粋な思いのメタファーなのでしょうか)
を忘れずに言葉で都市を変えようという思いとか、
なんだか胸にグングンと来るものがあって、
こんなに歌で感動するのは久しぶりでした。

小沢健二というミュージシャンは、
当時20代そこそこの僕をリアルとファンタジーの境界線にある塔に上らせて、
そこからの景色を見せてくれた人でした。
まだモラトリアムをこじらせていた僕にとっては、
その2つが入り混じった風景は逆にリアルで、
どんなに強くてストレートな言葉よりも胸に響きました。
僕としては男性向けの歌だと思っていたので、
なぜあんなに女性に受けたのか、未だに分かりません(笑)。

本当は昨日書こうと思っていたのですが、
こんな偶然があったので、
予定にプラスして今日はAztec cameraとHaircut100をご紹介。
オザケン世代ですので、思いっきりネオアコ大好きです。
まずはAztec camera。

somewhere in my heart



Crying scene
なんか時代を感じる(笑)



Good morining Britain



Haircut100。
フリッパーズギターの「バスルームで髪を切る100の方法」という曲は、ここからですね。

fantastic Day



Favourite shirts
フリッパーズの二人が渡辺満里奈に書いた「大好きなシャツ」のモトです。
もちろん「狙って」ですが。


Haircut100は大学で一人暮らしをする時に持って行くのを忘れて、
最初の帰省の時にとにかくこれだけ忘れないようにと、
持って行ったのが思い出です。
ニック・ヘイワードがソロになってからの名盤「From Monday to Sunday」からも
ほぼ全曲入れてしまいました。

ではあと2回、お次はマンチェスターです。

2017年4月22日土曜日

ミュージックリストその2 ~Elvis Costello~

昨日のブログを書き終えた時点で、
明日はコステロ先生かとちょっとブルーになっていました。
エルビス・コステロは僕が洋楽を聞き始めた
中学2年生(今から36年前!)の時には既に活躍していたので、
僕らより一世代前の人という印象でした。
当時はビルボードの最盛期。
夕方からTVKで伊藤政則がミュージックトマトをやっていて、
部活を引退したのに一向に受験勉強をしない現実逃避少年は
毎日釘付けになって見ていました。
好きなミュージシャンが出来ると
隣町まで自転車でレコード(まだCDはない!)を借りに行き(電車賃もない!)、
DENONのDX3(メタルは買えない!)を買って録音していました。

一通りの音楽を聴くと誰もが興味を持つのが
ちょっと前の世代です。
僕の場合、もっともはまったのはTHE JAMでした。
そう、コステロではありません。
コステロは当時の僕にはちょっとピンとこなかったのです。
ポップでキャッチーな音楽もたくさんあるのに、なぜか…。

たとえばOliver's Armyとか。



Pump It  Upとか




何でかな~と思いながら結局、聞かなくなってしまったんですよね。
僕にとっての音楽は、いつも一緒にいるドラえもんみたいな存在ではなく、
必要な時に出てくるハクション大魔王みたいなもので、
(だから僕はコンサートやライブにはほとんど行きません)
おそらく当時の僕にはコステロの音楽を必要とする時が
なかったんじゃないかと思います。
もちろん、歌詞を読みこんだり、楽器が弾ければ違うのかもしれませんが、
カセットをウオークマンに入れたいって思う瞬間がなかったのだと思います。

今回ミュージックリストを作る時にまずベンフォールズが浮かんで、
その次がなぜかコステロだったんですが、
こうして自然と名前が浮かんできたのもとても不思議な感じです。
中学や高校生の頃、「好きなミュージシャン誰?」って聞かれて
「コステロ」って答えたいがために(ちょっとカッコイイから…笑)、
背伸びして借りて結局合わなかったコステロですが、
今、ちょっといい感じで店で流れています。
何だかとても不思議な感じです。
36年ぶりにこんな形で聞くとは思わなかったなあ。

次回はaztec cameraです。

2017年4月21日金曜日

ミュージックリストその1~BenFolds~

毎晩仕事をしながら少しづつ作り続けてきた
お店のミュージックリストがほぼ完成したので、
少しづつご紹介します。
(一気にと思いましたが、多分無理だなと…笑)
好きなミュージシャンはたくさんいるのですが、
店で流す音楽ですので激しいのは相応しくありませんし、
思っていたより苦労しました。
楽しかったですけど。

リストを作る時に真っ先に思い浮かんだのが
ベンフォールズでした。
稀代のメロディーメーカー。
そしてその美しいメロディを盛大に無駄にするダメダメな歌詞(笑)
考え方はメチャクチャですし、恋人と別れれば未練タラタラ。
ではなんでそんな彼の歌が多くの人の心を打つのか?
僕の見解は後ほどにして、早速ご紹介しましょう。

Philosophy
自分がcrazyだと認めながら、
それを理解してくれない女性(彼女?)を「哲学」がないと罵る最低な歌詞。
メロディが美しいので、
あるウエブサイトで結婚式に向いている音楽として紹介されましたが、
絶対ダメだと思う。





landed
恋人と別れて引っ越したけど、未練タラタラな話。
反省しているのに自分の非を全ては認めてない感じで、は?ってなります。
それは歌詞に入れてはダメでしょ。
そして最終的には「自分も変わったので迎えに来てほしい」と。
行くのはあなたですよ。



Army
軍隊に入ったようです。
そして給料が安いと嘆いています。
このポップなメロディで!
で、バンドを組んだけどすぐに解散してしまい、
そしたら自分以外のメンバーで別のバンドを組んでたって話。



こうして説明すると最低の人みたいなんですけど、
彼のファンは「ダメダメだったあの時の自分」をそこに見つけるのだと思います。
そして、思い出話としても笑えない、
後悔や自己嫌悪を多分に含んだ過去を踏まえたうえで、
頑張って生きていこうとか、今も贖罪の気持ちを持って生きているとか
彼は決して歌詞にはしないのですが(そう、しない)、
それを彼はメロディにしているのだと思います。
その時のことは日記のようにありのままに歌詞に、
そして今の感情はメロディにしているのだと。

そんな彼が初めてそれを口にしたのがこの歌。
Still fighting it
そうさせたのは、彼が父親になったから。
そして、自分と似ている息子を見て思わずこうつぶやきます。
I’m sorry
俺と似てしまってゴメン、と。
息子もきっと自分みたいにうまくいかない人生を送るのかもしれない、
でも一緒に戦おうと、
父である自分ももう一度人生を頑張る気持ちを持てたという歌。


この歌だけは私が泣いてしまうかもしれないのでリストに入っていません(笑)
だいぶ長くなってしまったので次回はサラッと、コステロ先生です。

2017年4月1日土曜日

目をつぶってホームパイとうなぎパイを食べたら判別できるか?

ということをやってみた。



形で分かってしまいそうなので、
一口サイズに割って、ランダムに置いてみるという厳密ルール。
答えは…全く分からない。
なぜなら、自分が食べたのはどっちなのか分からないから(笑)