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2018年4月22日日曜日

色々な目で


A様の和室にお納めしたプリーツスクリーンです。
リビングには掃き出し窓と滑り出し窓があり、
最初にお聞きしたのは、
全ての窓にカーテンやブラインドを付けるかどうか。
それによってリビングの生地選びも、
和室に付ける商品も変わってくるからです。
今回も、スタッフが素晴らしい組み合わせをご提案して、
大変喜んで頂けました。
現場打ち合わせで私が確認したのは、
プリーツスクリーンの上下の組み合わせ。
通常は不透明(厚地)を下に、透明(レース)を上にします。
これは透け感の無い重い色が下にあった方が、落ち着きが良いからです。
でも、A様の場合は逆の方が便利な環境でした。
お客様では気づきにくい点をスタッフと私が確認しながら、
1窓1窓、丁寧にご提案しています。

2018年4月10日火曜日

小窓のご提案

昨日に続きY様の現場のご紹介です。
主寝室は既にモデルハウス用にカーテンが付いていますので、
当店で新たにお付けするのは洋室2部屋。
それぞれのお部屋には1窓だけ木製ブラインドが付いており、
それに合わせてもう一つの窓のご提案をしました。
ネイビーのアクセントクロスの壁面には4つの滑り出し窓。
左の小窓には木製ブラインドが付いています。
こちらはこんな感じでご提案。
木製ブラインドのラダーテープに合わせて、
裾に綾織のテープを入れたハトメーカーテン。
窓内には厚地よりも細い幅にした同じテープを付けたフラットカーテンです。
カフェカーテンでは、ちょっと甘くなってしまうためです。

もう一つの洋室。
こちらは右の腰高窓に木製ブラインドが付いています。
ブラインドが小窓にあれば、腰高窓はカーテンで良いのですが、
組み合わせ的には逆になっていますので、かなり悩みました。
ご提案したのはコチラ。
悩んだ理由は、どうしてもこのお部屋には生地を入れたかったからです。
Y様の現場はまた完成後に、もう一つのブログでご紹介予定ですので、
その理由はまたそちらで。





2018年4月9日月曜日

プランの是非を決める基準

















リビングから吹き抜けに続く縦長の窓、
そして2つの滑り出し窓もあるY様のリビング。
プランニング当初は第一印象から、
リビングと吹き抜けを分ける方向で考えていましたが、
ちょっと待てよ、と。
一度それを捨ててみようと考えました。
もう一度現場に伺い、
様々な分け方と使う生地の組み合わせをイメージすること一時間。
違う方法が思い浮かびました。















吹き抜けの高さを強調する分け方です。
出来てしまえば「それも当然アリだよね」と思うのですが、
そう思えるのは違和感が無い証拠でもあります。
そしてそれは、私たちがプランの是非を判断する基準でもあるのです。




2018年4月7日土曜日

ご縁

もう15年近く前になると思うのですが、
前の職場でM様というお客様のカーテンをやらせて頂きました。
リビングは一間の掃き出し窓と縦長の上げ下げ窓が3つ。
そこに切替のカーテンとシェードをお納めしました。
その後、建築会社の担当営業だったO様が訪れた際に
そのカーテンを見て驚かれ(当時はまだ一般的ではなかったので)、
店名と私の名前を聞かれたそうです。

それから5年ほど後、T様というお客様のカーテンをやらせて頂きました。
リビングには北欧のカーテンと色を合わせた無地のシェード。
実はT様とO様は親友で、ご新居に遊びに行かれました。
「カーテンいいね。どこで頼んだの?」と聞いたそうです。
そこで再び私の名前を聞かれたそうです。

そこからさらに5年後。
私は店をオープンし、ご新築をされたO様が来てくださいました。
「実はね、MさんとT君は……」
色々なご縁でご来店くださったことが嬉しかったのを今でも覚えています。
そしてO様だけでなく、実はT様も建築関係のお仕事をされていて、
今はお客様を紹介してくださる取引先になりました。

そんな色々なご縁でやらせて頂いた保険会社様のブラインド。



色を合わせただけでなく、
窓の高さとオレンジのラインの位置、
そしてパーテンションへ続く目線も計算してのご提案です。
評価して頂ける仕事を地道にやっていくのみです。



2018年4月6日金曜日

幼稚園のカーテン

昨日は、朝マヅメは爆風、夕マヅメは雨という
素晴らしい休日でした。
あ~半年ぶりの伊豆釣行が……。
結果的には、100キロ先の食堂にタンメンを食べに行った休日、
ということになりました。

さて、仕事の方はキッチリ進めております。



















当店オープン以来から、
窓周りのお仕事をさせて頂いている「はやし幼稚園」様。
今回は新しく出来た分園のカーテンとロールスクリーンをお納めしました。
ドイツ製の輸入レースが届いたのは入園式の当日の朝。
海外からの長い納期に加え、後防炎加工をしてからの縫製ですので、
通常よりもかなり長い納期となりましたが、
先生方からも歓声が上がるほどのかわいさでした。
こちらは後日、もう一つの施工ブログでもご紹介したいと思います。




2018年4月4日水曜日

蘇る残り布

U様のウオークインクローゼットにパネルカーテンを付けました。
黒のウエーブ柄のレースですが、
実はこちらはカーテンをお作りした際に出た残布です。
横使いの縦ウエーブ柄を90度変えて、
縦使いの横ウエーブ柄にしています。
このほかにもカフェカーテンやランチョンマット、ギャザーのカーテンなど、
残り布をフルに活用して色々なものをお作りしました。
こういうのも、楽しいですよね。

2018年4月1日日曜日

ピンポイントを狙ったり、ちょっと戻したり


昨年、今年と本当に助けられているアイテムが
マナトレーディングさんのトリム&タッセルです。
どのアイテムも、「まさに今だよね」という抜群のセンスです。
少しでも行き過ぎると外れてしまう微妙なラインを
キッチリと掴んでくれます。
Y様の現場では、ともすると甘過ぎな感じになりそうな生地に、
あえてトリムを足すことで、テイストを戻す役割を果たしてくれました。
通常だとさらに甘くなるはずが、そうならないのがスゴイのです。
出来上がったカーテンを見て、お客様もとても驚かれていました。
とても良い感じです。

2018年3月31日土曜日

遮熱の打ち合わせの大事なトコロ


M様のリビングの吹き抜けにロールスクリーンを付けました。
目的は遮熱ですが、遮熱用の生地ではありません。
ご来店される前には、
既にM様ご自身で遮熱用の生地サンプルをメーカーから取り寄せられていて、
商品や遮熱に関する知識も十分にお持ちでした。
そして私とM様がお話しをしたのは、
その性能が果たして必要か、
性能の良いものを付けることによる欠点は何か、でした。
遮熱の打ち合わせは単に高性能のものを勧めることではありません。
現場やお客様ごとに異なるベストな商品を見つけ出すことなのです。

2018年3月30日金曜日

小さな主役(2)


ダークブラウンの梁とグリーンのキッチン。
ざっくりとした質感のグリーンのカーテンと
ダークブラウンのバンブーブラインド。
スタッフとH様が作り上げたイメージの最後の仕上げは、
タッセルです。
カーテンとブラインドだけでも確かに合います。
でもタッセルには「このお部屋は〇〇なイメージです」という
メッセージを込めることが出来ます。
これ一つでお部屋のアイテムが違って見えたりもします。
特に、プレーンな生地には必須のアイテムと言えますね。



2018年3月28日水曜日

小さな主役

シンプルでホテルのようなラグジュアリー感がご希望のM様。
こうしたケース少しカーテンをお安くしてでも、
タッセルにコストを掛けるのが得策です。
和室の帯紐やスーツのネクタイなどもそうですが、
小さいものを目立たせると、
人は自然とそこに目がいきます。
そして、その小さいアイテムが全体の印象を決めたりもします。
小さいですが、お部屋の中で最も目立つ存在でもあるのです。

2018年3月25日日曜日

デザインカーテンの心構え

こちらはM様の寝室にお納めしたレースカーテン。
裾と本体を違う色で組み合わせています。
ドレープ(厚地)でも最近多くなった仕様ですが、
レースにはレースならではの注意点があります。
1つは切替部分の処理。
ジョイント部分は2つの生地を小さく摘まんで縫い合わせますが、
レースの場合はそれが透けて見えてしまいます。
そこで切替部分にはバイアステープなどを当てて隠します。
色が透ける分、切替の印象も弱くなりますので、
強調するためにも必要な処理になります。

また、裾は切替部分までの長い折り返しにします。
通常の長さ(10cm)にするとその部分だけが濃くなり、
3色に見えてしまうためです。
この重なりによってモアレが出来、
水面のような美しさを見せてくれます。

こうした処理は「見た目を悪くさせない」というよりも、
「生地の持つ美しさを引き立たせる」視点が重要です。
デザインを考える側の身勝手な手法は、
生地の魅力を殺すことになってしまうんですね。
と言うことを私は自分で見つけたのではなく、
大先輩に教えて頂きました(苦笑)。
プランを考えるときの、私のベースになっています。


2018年3月5日月曜日

welcomeのカーテン

4年前に当店でカーテンをご購入頂いたA様。
お引越しをされるとお聞きしてビックリしました。
お引越し先は今よりも息子様やお嬢様と近い場所。
お孫さんの面倒も見やすくなり、
今よりもっと気軽に行き来ができるようになるそうです。
前回、ご家族の絆の深さをお聞きしていたので、
このA様らしいお引越しだなと思っていました。
買われたのはモデルハウス。
既に家具も入っていて、インテリアのイメージは決まっています。
問題はそれがA様のお好きなクラシックとは違うこと。
そこで、今のイメージからA様のお好きなイメージに少し振った生地と、
今のイメージに合う生地の2つを候補としてお勧めしました。
どちらも気に入って頂けたのですが、
「サイトーさんはどちらが合うと思います?」
聞かれました。
普段なら、最後の選択についてあまり言わないようにしているのですが、
思い切って答えてみました。
「皆さんがより近くなるためのお引越しですので、
お子さんたちが良い意味で自分の家と錯覚するような、
そんなリビングになったら良いなと思います。
そしたらきっと距離的な問題ではなく、
皆さんが気軽に来てくつろげるお部屋になるような気がするんです」
そしてA様もそれに賛同してくださいました。
次にお会いした時、A様が「サイトーさんがウエルカムのカーテンがあるって
言ってくださったから、あの生地に決めたのよ」と笑顔で言ってくださいました。
思わずジンときてしまいました。
これだけ毎日カーテンやインテリアと関わっていると、
自分がそれを好きなのかどうか、正直なところ分かりません。
でも間違いなく言えるのは、この仕事は好きです。

2018年2月20日火曜日

生地との両想い


現在ご使用になられていないお部屋のカーテンを
探されていたT様。
大好きな北欧生地から候補を何本か選ばれましたが、
どの生地もお部屋に合うので、逆に悩むことに。
『これを機会に、このお部屋の使い方を考えてみませんか?
例えば奥様の趣味のお部屋にされるとか、
セカンドリビング的な使い方をされるとか、
そんなお部屋のコンセプトで似合う生地も変わりますよ」と
お話ししました。
自分をハイにしてくれる生地、
自分にリラックスをくれる生地、
生地にはそれぞれデザイナーの思いがあります。
そして生地がお好きな方は、
無意識にそういうものを感じ取っていらっしゃいます。
だからこそ、そういうお勧めの仕方が良いかなと思いました。
そうして選ばれた生地は、
きっと住む方との両想いになると思うのです。

2018年2月18日日曜日

N様の切替カーテン

N様のカーテンが入荷しました。
当店ではよくご提案する切替カーテンですが、
多いのは裾に柄を使うパターン。
今回は上部に柄をもってきています。
お部屋のテイストや柄のもつ雰囲気、
窓の大きさ、ソファの位置関係等々、
一口に切替カーテンと言っても
様々なことを考えてご提案します。
今回のテーマは、
『少し北欧の入ったカジュアル系ビンテージ』。
良い感じです。


2018年2月12日月曜日

距離と変化


ほんの1m動くだけで、もしかするとほんの少し目線を変えるだけでも、
見える景色って大きく変わります。
学生時代に席替えした時の先生との距離感や、
兄弟で部屋を変えた時の新鮮な感じなどもそうでしょう。
変わるというのは距離に関係なく、新鮮な気持ちにさせてくれます。
同じ市内、それも今のお住まいから徒歩圏の場所へお引越しされるT様。
多くの人に大きな変化が訪れるこの季節の中では、
もしかすると距離的には小さな変化かもしれません。
でもきっと、見える景色は大きく変わるはずです。
だから大事なのは床やクロスの相性よりも、
この場所での新しい生活のイメージ。
カーテンと新生活のイメージがしっくりくることが大事なのです。
T様が生地を選ばれたときの表情を拝見した時、
私も絶対間違いないと確信しました。
きっと素敵なお部屋になると思います。
出来上がりを楽しみにお待ちください。



2018年1月27日土曜日

目玉から定番へ

今月は輸入生地をお選び頂く方が多くいらっしゃいました。
T様は北欧のフォグリングストゥールと、
イギリスのブランドクラーク&クラークのガーデニングです。
北欧ブームは落ち着いたというより、
定着したという方が正確かもしれません。
昨年末、展示会の帰りに新宿の伊勢丹で行われていた北欧フェアに
スタッフに寄ってきてもらったのですが、
女性の来場客でとても賑わっていたそうです。
日本の住宅との相性も良く、
当店でも以前のような『目玉』(例えが古い?)というよりも
『定番』としてご紹介し続けたいと思っています。
さて、もう一つのクラーク&クラークの生地は
イギリスからのお取り寄せ。
そろそろアートケイさんに生地が到着する頃です。
出来上がりまでもう少しお待ちください。


2018年1月21日日曜日

どちらかを捨てることなく

T様にお選びいただいたのはフランス製の刺繍生地。
ほぼ工芸品に近いクオリティです。
スタッフがお部屋のイメージをお聞きし、
ご主人と奥様のお二人に気に入って頂ける生地をと、
ご提案しました。
ご夫婦でイメージが異なるケースは珍しくないのですが
(と言うよりも、その方が多いかも)
どちらかお一人のご希望を選ぶのではなく、
お二人に気に入って頂けるように心がけています。
カーテンは最後の仕上げですので、
心残りのある終わり方は
家づくりのストーリーのエンディングには相応しくありません。
きっと素晴らしいお部屋になると思います。
出来上がりを楽しみにお待ちください。


2017年10月13日金曜日

どんなインテリア本にも載っていないこと


吹き抜けに面したお二階の洋室はお嬢様のお部屋です。
「スリガラスだし朝陽も直接入らないから要らないかな?」
というお話しの中で、
私がお聞きしたのはご主人の帰宅時間。
「遅く帰られてリビングでくつろぐ時はありますか?
そうした時に吹き抜けの照明がお部屋に入って
眠れないということがあるのですが」
「あ!あるー!」 ということで、
厚地だけをお付けしました、
窓周りのプランはカーテンの組み合わせや
色のご相談だけではありません。
これまでの経験を活かして、
お客様が予想しにくいことをお伝えするのが
私たちの役割でもあります。

2017年10月9日月曜日

おススメです


本日工事にお伺いしたS様の現場です。
窓内にメカ物、手前にレースと言うのは
当店で良くお勧めする組み合わせです。
欧米では定番なのに、なぜか日本では今一つ普及しません。
日本にカーテンが入ってきた時に、
カーテンとは厚地とレースの組み合わせだという定義づけが
生地メーカーさんからされたからとも言われています。
採光性を保ちつつ直射日光を適度に遮ることができ、
プライバシー保護も出来るお勧めの組み合わせです。


2017年10月3日火曜日

未完成で終える



S様のプランニング中です。
手配していたサンプルも本日到着。
画面上で作ったものと実際の生地と見比べながら、
現場の写真も見つつ確認していきます。
最後に気になったのは濃い色を入れる位置。
前回は柄物のシェードとの位置関係から左にしましたが、
内容が変わった今回は右でも良いのかな、と思ったり。
プランを作るとこうして迷うことがあるのですが、
多くの場合、私は結論を出さないようにしています。
お客様が関わる部分を残しておくことが大事だと思うからです。
その方がきっと、楽しく暮らせますよね。